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お役立ちコラム

デイサービスで食事を提供する決まりとは?利用者に好評な献立も解説

デイサービスの食事提供には決まりがあります。
保健所に届出が必要な場合と必要でない場合とで、調理回数が異なるため確認が必要です。
調理スタッフに資格は必須ではありませんが、利用者の食事を作るプロ意識が求められます。

デイサービスでの食事は利用者にとって楽しみの1つになるため、魅力的な献立で利用者に喜んでもらいましょう。
今回の記事では、食事提供のルールから喜ばれる献立まで解説します。

デイサービスで食事を提供する決まりとは?利用者に好評な献立も解説

デイサービスの調理に必要な職員配置とは

デイサービスで調理をし、食事を提供するためには、以下の職員を配置する必要があります。

● 食品衛生責任者
● 調理スタッフ(任意)
● 管理栄養士(任意)

デイサービスで調理をして食事を提供する場合、必須の職員は「食品衛生責任者」です。
食品衛生責任者は、栄養士・調理師などの資格があり、食品衛生責任者の講習を受けた方なら任命できます。

調理スタッフは介護職員が兼任できるので、調理専門のスタッフの雇用は必須ではありません。
管理栄養士の配置も各デイサービスの方針に任されている形です。

デイサービスでの食事提供は、利用者に合った形態での提供や、栄養とカロリーを計算する点が大切なポイントです。

調理スタッフに資格は必要か

デイサービスの調理スタッフに資格は必須ではありません。
調理専門のスタッフの雇用に必須条件として定められておらず、介護員が兼任するデイサービスもあります。

デイサービスの食事を外部に委託せず、施設で調理する場合の強みは、利用者に合わせて食材の柔らかさやとろみのつけ方を変えられる点です。

利用者の咀嚼能力に合わせて調理をする仕事は、スキルと知識が必要です。
利用者に合った形態をスタッフと検討する必要もあるため、プロ意識が求められます。
調理スタッフになる際はその点を念頭に置きましょう。

食事の提供で大切なこととは

食事の提供で大切なのは、楽しい食事の場を設け、一人ひとりの「食べる力」を支援し、把握することです。
デイサービスに来ている利用者はさまざまで、利用頻度も利用者によって異なります。

それぞれの咀嚼能力や味の好みなどを把握し、次の食事提供に活かすと、利用者にとって食べやすく楽しい食事を提供可能です。
食べやすさは、利用者にとって快適に食事を楽しめるために必要であることはもちろん、誤嚥による事故の発生も防げます。

楽しく安全に食べられる工夫ができるとよいです。

デイサービスで食事を提供するための大切な決まり

デイサービスで食事を提供するうえで、食堂の確保が必要です。
機能訓練室と食堂を合わせて、利用者1人あたり「3㎡以上」を基準として定められています。
食事機能訓練が必要でない場合は、場所を分ける必要はありません。

狭く圧迫感のある空間での食事は、利用者のストレスとなります。
接触による事故にもつながりやすいため、十分に間隔を空けられるよう配慮しましょう。

保健所に届け出が必要な場合

デイサービスには、保健所に届出が必要な場合と必要でない場合があります。
届出が必要にも関わらず提出していないと、事故や衛生面で問題が発覚した場合、大きな責任が問われます。

デイサービスを開所する際や利用する際は、届出が必要かどうか確認し、ルールが守られているかチェックするようにしましょう。

1か月以上調理をした・する予定

1か月以上調理をした実績がある場合、または今後調理する予定がある場合は、どちらも届出が必要です。
デイサービスでは、食事を毎食調理して提供しているとは限りません。

例えば、月に一度のお楽しみ調理イベントだけを実施していて、基本的には配食サービスで食事を提供している場合、届出が不要です。

週1回以上朝食・昼食・夕食のどれか1つを20食以上提供する

朝食・昼食・夕食のうち、どれか1つを20食以上提供する日が週に1回以上ある場合は、届出の必要があります。
例として次のような場合を考えてみましょう。

● 朝10食・昼5食・夜6食:どれも20食以下なので届出の必要なし
● 朝なし・昼25食・夜5食:昼食が20食以上なので届出の必要がある

注意したいのは、同じ利用者の食事も、食事数として毎回カウントする点です。
利用者のAさんに朝・昼・夜と食事を提供した場合、どの食事も1食として数えるため、1日で合計3食提供した計算になります。

週1回以上朝食・昼食・夕食合わせて50食以上提供する

1日の合計が50食を超える場合は、届出が必要です。

● 朝10食・昼19食・夜19食:合計48食で届出の必要なし
● 朝15食・昼19食・夜19食:合計53食で届出の必要あり

この場合も、食事数は同じ利用者の食事を別々に数えます。
数え間違いがないか、利用者の増減があった際には確認するようにしましょう。

デイサービスの食事で好評な献立の特徴

デイサービスでの食事で好評な献立はおいしく食べられるため、利用者にとって食事の時間が楽しみになります。
利用者が高齢であるからといって、素朴な食事を好んでいるわけではありません。
毎日同じようなメニューだと飽きてしまいます。

彩りがよく食欲がわく献立

彩りがよい、おいしそうな献立は利用者に人気です。
例えば、トマトソースのかかったハンバーグや、パプリカが入った酢豚、にんじんやいんげんの添え物などのメニューは彩りもよく、味の変化も楽しめます。

和食、洋食、中華と味にも変化があると、使う食材も変わるため飽きずに食べられます。
違った味付けや食材だと食事に変化が出るため、工夫のある献立作りは欠かせません。

献立に季節感や特別な演出などの工夫がある

お誕生日やクリスマスのケーキは、デイサービスでも人気のメニューです。
また、夏はかき氷、冬はおしるこなど、季節に合ったおやつメニューも人気です。
食事で四季や行事を感じられるのは、生活の中で欠かせない要素といえます。

まとめ

デイサービスの食事にはいくつか決まりがありますが、優先して考えたいのは利用者にとって楽しみな時間であるかです。
食事が楽しいと、食べる意欲やスタッフやまわりの利用者とのコミュニケーションにつながります。

「これ、おいしいわね!」
「またこの献立を作ってほしい」
そんな言葉が利用者から聞けるような食事作りを目指してはいかがでしょうか。

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