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お役立ちコラム

柔らかい食べ物って具体的にどんなものがあるの?調理法は?

高齢者は柔らかい食べ物のほうが適していることは分かっていても、具体的に何が柔らかい食べ物なのかは、意外と知らない人が多いものです。
また、「柔らかい食べ物なら何でも食べやすい」と思っている人もいますが、食べやすいものと柔らかいものはやや違いがあります。

今回は、高齢者にはなぜ柔らかい食べ物が適しているのか、そして柔らかい食べ物はどんなものがあるか、またしっかりと栄養を摂る調理法などについて、お話ししましょう。

柔らかい食べ物って具体的にどんなものがあるの?調理法は?

柔らかい食べ物って?

柔らかい食べ物と聞くと、どんなものをイメージするでしょうか。
プリンやゼリーのようなものや、おかゆ・うどん・パンなどさまざまですが、高齢者にとっての柔らかさとは、基本的には「歯茎でつぶすことができる」ということがポイントになります。

つまり、本来硬い食べ物でも、調理法などの工夫をして歯茎でつぶせるくらいになれば、それは柔らかい食べ物という扱いになるわけです。
もちろん、先ほどお話しした、おかゆやうどん、パンも柔らかい食べ物に間違いないのですが、他にはバナナや豆腐なども、そのままの状態で食べられる柔らかい食べ物ということになります。

ひと手間加えることでも柔らかくなる食べ物は多いですし、最近ではコンビニなどでも手軽に食材を購入できるようになりましたから、できるだけ毎日の食事に役立てたいですよね。

高齢者はなぜ柔らかい食べ物がいいの?

高齢者に柔らかい食べ物が適しているのは、かみ砕く力や飲み込む力が、高齢になると弱くなってしまうからです。
硬い食べ物を口の中でしっかりとかみ砕くことができれば、柔らかい食べ物を選ぶ必要はないのですが、かみ砕くことができないと飲み込むことができず、窒息や誤嚥といった命にかかわるケースになってしまう可能性があります。
しかも、飲み込みにくい食事は、それがおいしくないという感覚を生んでしまうので、食欲がなくなって、必要な栄養が摂れない状態になってしまうかもしれません。

「食べたいけど食べられない」「うまく噛めない」ということが続くと、結果的に食事をしたくなくなったり、簡単に済ませてしまったりするようになる人も。
必要な栄養を摂ることができない、具合が悪くなる、さらに食べたくない、そして体調は良くならない、という悪循環になってしまうわけです。
高齢になればなるほど、柔らかい食べ物をうまく使って、栄養をしっかりと摂りたいものです。

柔らかい食べ物で栄養を摂る調理法

柔らかい食べ物で、主食というとやはりおかゆでしょうか。
おかゆは水の量を調節することで、柔らかさの調節も可能です。
おかゆにした後にミキサーにかけると、とても滑らかになるので、飲み込む力の弱い高齢者には、それにとろみをつけて提供するのもおすすめです。

またおかゆに卵や豆腐などを入れて、栄養アップを図るということもいいでしょう。
飲み込む力が弱い人の場合には、水分でむせてしまうことが多いので、とろみをつけることがポイントです。

また、うどんは柔らかく煮込むと食べやすくなります。
ジャガイモにはビタミンCやカリウム、食物繊維が含まれていますし、保管もしやすいので常備しておきたい野菜の一つです。
茹でてつぶすと、とても柔らかくなるので食べやすくなります。

牛乳やバターを加えると、洋風なメニューになるので、味のバリエーションも広がるでしょう。
他には、茶わん蒸しやポタージュスープなどの、蒸す・すりつぶすといった調理法も、柔らかい食べ物で栄養を摂るということに適しています。
どれだけ柔らかい食材でも、そのままの状態で食べるより、一工夫加えることでより栄養が摂りやすくなることを覚えておきましょう。

柔らかい食べ物でも不向きがある?

柔らかい食べ物なら何でも食べやすいのでしょうか。
確かにイメージとしてはそうかもしれませんが、実際にはやや違うことも覚えておきましょう。

それは、高齢者は「飲み込む力と、かみ砕く力が弱い」ということが大きく関係しています。
かみ砕く力が弱いので、柔らかい食べ物が適しているのですが、飲み込む力はに関しては、柔らかい食べ物なら何でも飲み込めるということではないのです。

飲み込むという動作には、かみ砕いた食べ物をまとめることが必要になります。
柔らかい食べ物でも、口の中でまとまらないのでは、しっかり飲むこむことができません。
高齢になると、唾液の分泌量が減ることと、舌の動きが悪くなることで、かみ砕いたものをまとめる力が必然的に弱くなります。

例えば、柔らかいけれど飲み込むのが難しい食材の一つに「高野豆腐」があります。
高野豆腐は、とても柔らかく、かみ砕くことは容易ですが、口の中でバラバラになるので、他の食材に比べてしっかりとまとめることが必要になります。

バラバラの状態で飲み込もうとすると、むせてしまう可能性が高くなりますし、かみ砕いた大きさは気管にも入りやすいのです。
では、高野豆腐は食べないほうがいいのか?というと、栄養面から考えても食べてもらいたい食材なのです。
このように柔らかいけれど、うまく食べることが難しいものは、餡やとろみをつけてまとめるなど、工夫をすれば問題ありません。

まとめ

高齢者に適した柔らかい食べ物は、工夫をすることでより食べやすくなります。
当社では、老人施設などに調理済み食材を提供するサービスを行っています。
スタッフの負担軽減はもちろんのこと、健康に配慮した食事を提供したいと考えている方はお気軽にご相談ください。

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