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お役立ちコラム

食事形態の種類は6種類。適切な種類で食事を楽しむ

食事の役割はおなかを満たすだけではありません。誰にとっても食事は、楽しみの一つです。味覚や嗅覚、視覚といった五感をフル活用して食事をすることで、気持ちの切り替えができたり前向きになれるといったメリットもあります。
「食べる」ことは生きていくうえで必須です。しかし年を重ねるにつれて、噛む力や飲み込む力が弱くなってしまうこともあるでしょう。そのため一人ひとりの状態に合わせた食事形態を取り入れる必要があります。
ここでは状態に応じた食事形態の種類を、ご紹介します。介護食や嚥下食でどのような食事形態がいいか悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

介護食とは

介護食とは、通常食をその人に合わせて食べやすいように変えたものです。

年を重ねることで、噛む力や飲み込む力が衰えると通常の食事はとりにくくなります。それが原因となり、食欲減退や誤嚥を起こす可能性があります。また食事の量が減ることで栄養状態が悪くなってしまうことも。
それだけでなく食事は、生命維持や生きる楽しみを感じたり、日々の刺激にもなります。
できる限り本人が自分の手で、楽しみながら食べられるような介護食を提供したいですね。

 

 複雑な介護食の食事形態

介護食における食事形態の種類は豊富で、どの種類がその人に合っているかを家族が判断するのは困難です。また通常食に比べ、作るのに手間がかかることもネックになります。しかしどの食事形態でも、食べる人が苦痛を感じず楽しく食べられることが基本です。
もしも判断が困難な場合は、医療機関や栄養士に相談するなど、専門家の判断を仰ぐようにしましょう。

 

食事形態の種類

人それぞれ体調や状態がさまざまなので、食事形態はその人に合ったものを選ばなければなりません。そのため介護食における食事形態は多岐にわたります。

まずは主な食事形態について確認してみましょう。

 

通常食

通常食は、健康で噛む・飲み込むといった動作に問題のない人が食べている食事です。
主食・主菜・副菜どれも形状は通常のままで問題ありません。
揚げ物や食物繊維の豊富な食べ物も無理なく食べられます。

 

きざみ食

「きざみ食」とは食材を小さく刻んだ食事です。
きざみ食の中でも通常のきざみ食よりも粗い「粗刻み食」や、より小さく刻んだ「極少刻み食」などもあります。
食べる方それぞれの状態にあったものを、選択します。

向いている人…噛む力が弱い人

 

ソフト食

食材を通常よりも軟らかく仕上げたものを「ソフト食」と言います。
歯がなくても、歯茎や舌でつぶせる程度の硬さです。

向いている人…噛む力や飲み込む力がやや弱い人

 

ムース食

「ムース食」は食材をミキサーなどですりつぶして、とろみ剤などを使って固めたものです。
スプーンでつぶすこともできるほど軟らかく、歯茎や舌でも食べられます。

向いている人…噛む力や飲み込む力が弱くなっているが、ミキサー食や流動食を食べるほどではない人

 

ミキサー食

食事に水を加えてミキサーにかけて、ペースト状にしたものが「ミキサー食」です。
形状もなくなり、水を加えて作るため風味も落ちてしまいます。
そのため食欲が湧きにくいという難点があります。

向いている人…食べる能力が低下した人

 

流動食

食材を液状にしたものを「流動食」と言います。
重湯(白米を多量の水でにて取った上澄み液)やスープなどが当てはまります。噛まずに食べられ、消化がいいことが特徴です。

向いている人…食べる能力が低下し胃腸が弱くなっている人

 

食事形態選びの参考に「ユニバーサルデザインフード」

このように介護食には多くの食事形態があります。しかしそれらをすべて手作りするのは、日常食を作るより大変です。
そこで参考になるのが「ユニバーサルデザインフード」です。

「ユニバーサルデザインフード」は、食べやすさに配慮された食品につけられています。
日本介護食品協議会制定の企画に合ったレトルト食品や調理加工食品のパッケージだけに、「ユニバーサルデザインフード」のロゴマークがつけられています。

 


引用:日本介護食品協議会:ユニバーサルデザインフードとは

主食だけでなく、主菜・副菜となるような商品も販売されており、安心して購入できます。

 

ユニバーサルデザインフードの4つの区分

ユニバーサルデザインフードは「かむ力」「飲み込む力」の程度によって、4つの区分に分けられています。
商品パッケージには、マークの横や下に区分もしるされており、購入時に確認できます。

 

ユニバーサルデザインフード区分表



引用:日本介護食品協議会:ユニバーサルデザインフードとは

 

自宅で作るには、どの程度の硬さにすればいいか悩むこともあるかもしれませんし、介護食にするのが困難なメニューもあるでしょう。
そんな時は、ユニバーサルデザインフードのマークがついた商品を、参考にするといいでしょう。

 

まとめ

介護食は同じ食事形態でも、大きさや軟らかさなど食事する人に合わせて作る必要があります。
ユニバーサルデザインフードのように、手助けをしてくれる食材を上手に活用するのも一つの方法です。

「ミールイノベーション」は、調理済み食材を、老人ホームや高齢者施設に販売する会社です。
もちろん、さまざまな介護食も取り扱っております。
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