お役立ちコラム｜東京・埼玉・千葉の給食委託はミールイノベーション

高齢になった身内の1人暮らしが心配で、養老施設への入所を考える家庭が増えています。
しかし、一般的な老人ホームと違い、養老施設は介護が必要だからと入所できるわけではありません。
今回は特別養護老人ホームとの違いや入所するために必要な条件、養老施設に入所するメリット・デメリットなどを解説します。

養老施設とは？

養老施設とは、経済的な悩みを持っていたり、1人では暮らせなかったりする高齢者が、自立した生活を過ごせるように支援する施設です。
例えば、次のような状況の高齢者が入所しています。

・年金額が少なく1人暮らしが困難
・リストラにより住宅を失った
・家族から虐待を受けている
・犯罪歴があり仕事ができず仕事や住居に困っている
・アパートの立ち退きで住処を失いそう　

養老施設に入所するためには、65歳以上で介護を必要とせず自分で身の回りの事ができる高齢者であるという条件があります。

養老施設と一般的な老人ホームとの違いは？

養老施設は一般的な老人ホーム（特別養護老人ホームや介護付き老人ホームなど）と、目的や入居までの流れなどが大きく違います。

一般的な老人ホームと大きな違いは、入所までの流れです。養老施設に入所するには、入所基準を満たした高齢者はもちろんの事、地域包括支援センターや民生委員などに相談後、申し込みは市区町村の役場で行います。入所まで「養護が必要な理由や健康状態、経済的な状況」など、さまざまな審査を受けなくてはいけません。入所決定の審査は、入所判定委員会が判断後、市区町村の役場を通じて通知が来ます。
養老施設に入所するまで、少し待たされる事があるので、すぐ入所希望するのであれば早めに申し込みましょう。

養老施設に入所するメリット

養老施設は、経済的に困難な生活を送っていたり、家族や親戚と一緒に暮らす中でストレスを感じていたりと、困っている高齢者にとってメリットの大きい施設です。ここで、入所前に具体的なメリットを確認しておきましょう。

老人ホームと違って費用が経済的

養老施設に入所する大きなメリットは「経済的負担の軽減」です。一般的な老人ホームと同じく、入所費用は所得によって変わります。ただ、老人ホームよりも養老施設の費用は低く、1ヶ月の平均費用は「無料～14万円」が相場です。例えば、生活保護で生活していたり、最低額の年金で暮らしていたりする場合など、所得によっては入所費用無料というケースも珍しくありません。
また、費用負担は状況によって免除も受けられるため、入所してから支払いが困難な時も安心して過ごせます。

24時間安心して暮らせる

養老施設は介護を必要としない高齢者が、社会復帰できるように支援するサービスですが、日中だけではなく夜間も24時間体制でスタッフが常時在籍しています。どんなに健康な高齢者であっても、急に体調を崩す可能性はあります。夜間問わず、養老施設は緊急時に備えた対応が充実しているのもメリットのひとつです。

養老施設に入所するデメリット

養老施設や経済面や生活面で大きなメリットがありますが、一方でデメリットに感じる部分もあります。どういったデメリットがあるのか、入所前に確認しておきましょう。

長期間の入居はできない

養老施設は、高齢者が自立した生活ができるように支援する場所なので、生涯ずっと暮らせるわけではありません。さまざまな審査を受けて入所できても、急に退去命令を受ける可能性があります。例えば、養老施設は介護支援を行わないので、入所してから自立歩行や排泄が難しくなった場合など、状況によって退去しなくてはいけない場合もあります。

養老施設の施設や定員数が少ない

全国どの地域を見ても、老人ホームに比べて養老施設の数が少ないのが現状です。施設数が圧倒的に少ない理由として、人件費や施設運営にかかる費用負担や入所希望者とスタッフの人数不足が関係しています。日本の高齢者は年々増加し、介護関係の人員不足は大きな問題となっています。
1人暮らしの高齢者が心配で、養老施設の入所を考えているけど「地域に入所できる施設がない」というケースはよくある話です。
希望してもスムーズに入所できないのは、高齢者にとっても大きなデメリットでしょう。

まとめ｜養老施設のサービスを知っておこう

養老施設は一般的な老人ホームと違って、高齢者の社会復帰を支援する場所です。多くのサービスでは介護サービスを受け付けておらず、食事の提供や健康・衛生面の管理だけです。食事の提供をするにはスタッフの確保が欠かせませんが、施設によっては人員不足から十分な支援サービスができないケースもあるでしょう。
当社は、高齢者施設に調理済み食材を提供するサービスを行っています。調理済み食材サービスを利用する事で、スタッフの負担軽減や健康に気遣った食事を提供できます。お困りごとがありましたら、ぜひご相談ください。

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