03-5288-592603-5288-5926

お役立ちコラム

嚥下(えんげ)障害とは?リスクに注意して食べやすい食事を用意しよう

「食べ物を飲み込むとき、喉に引っかかる感じがある」
「食事のときにむせやすい」

このような症状がある場合、嚥下(えんげ)障害になっている可能性があります。
嚥下障害になると、ただ食べ物が飲み込みにくいだけでなく、誤嚥性肺炎のリスクや栄養低下、食事そのものがストレスになるなどの問題につながるため注意が必要です。

今回の記事では、嚥下障害のリスクや症状が見られる場合の注意点を解説します。嚥下障害が疑われる場合、解説内容を参考にしつつ、医療機関を受診して専門医に相談しましょう。

嚥下(えんげ)障害とは?リスクに注意して食べやすい食事を用意しよう

嚥下(えんげ)障害とは

嚥下(えんげ)障害とは、ものを食べるときの飲み込む動作(嚥下)に問題がある症状を指します。
嚥下は「えんか」とも読みますが、医療関係では「えんげ」と読まれることが多いです。
口にした食べ物を飲み込み、胃に送られるまでには3つの段階が存在します。

・舌の運動で口腔内から咽頭へ送られる
・嚥下反射で咽頭を通過して食道へ送られる
・食道の蠕動運動で胃へ送られる

まず、舌の運動で口の中から喉の方へ、かみ砕いた食べ物が送られます。
食べ物が喉の方へ送られると、嚥下反射という飲み込みの反射反応が起こり、食べ物は喉を通過して食道に入ります。
そして、食道の筋組織が収縮と弛緩を繰り返す蠕動(ぜんどう)運動によって、飲み込んだ食べ物は胃へ送られ、消化されるのです。
嚥下障害は3つの段階のいずれか、またはいくつかの段階で、何らかの問題があって発生します。

嚥下障害の原因

嚥下障害が起きる原因には身体的なものから精神的なものまで、さまざまなケースが存在します。
いずれの場合でも安易な自己判断はせず、ものを飲み込みにくいと感じる状態が続くなら、医療機関を受診して対処方法を相談しましょう。

嚥下に必要な筋肉・神経の障害

飲み込む動作に必要な神経や筋肉の働きに何らかの問題があると、嚥下障害になる場合があります。
先天的な異常による問題の場合は、嚥下機能の訓練や外科手術が必要なケースもあるでしょう。
また、嚥下に必要な筋力は加齢で衰えたり、精神的ストレスから一時的に機能低下したりもします。

口腔内の異常

口内炎や虫歯など、口腔内に異常が発生し、ものを噛んだり飲み込んだりをし難くなって、嚥下障害になる場合もあります。
口内ケアをしっかり行なうとともに、原因となっている箇所の治療が必要です。

味覚や嗅覚の異常

食べ物の味や匂いが正常に感じられず、食事中に気分が悪くなって飲み込めないケースもあります。
身体的な異常から味覚や嗅覚が正常に働かなくなっている場合もあれば、精神的な要因で味や匂いが感じられなくなる場合もあり、対処方法も異なります。

病気・ケガの治療や薬の副作用

ケガや病気の影響で嚥下しにくい状態になる場合もあります。
治療が進めば解消される可能性がありますが、治療方法や薬の変更を検討した方がよいケースもあります。

ただし、治療や薬の副作用が原因だと感じても、自己判断で治療を中止したり、処方された薬を絶ったりしてはいけません。
医療機関で出ている症状を相談したうえで、治療方法や薬の変更を行ないましょう。

嚥下障害のリスク

嚥下障害は食べ物が飲み込みにくくなるだけでなく、体調不良やメンタル不調につながる恐れもあります。
異常を感じたら早めに医療機関で相談し、必要な処置を受けましょう。

誤嚥(ごえん)しやすい|誤嚥性肺炎の原因

嚥下障害があると、食べ物が気道へ入ってしまう誤嚥(ごえん)が起こりやすくなります。誤嚥すると、口腔内の細菌が肺に入ってしまい、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
加齢による嚥下機能の低下から誤嚥を起こし、誤嚥性肺炎につながる可能性があるため、高齢者が食事を摂るときは注意が必要です。

十分な食事が摂れなくなる|栄養低下から免疫力の低下

嚥下障害の症状があると、食べづらさから食事量が減る場合もあります。
十分な量の食事を取れない状態が続くと栄養が不足し、健康的な生活が送れません。免疫力の低下にもつながり、病気にかかるリスクも高まります。

食事がストレスになる|社会生活上の問題も発生

飲み込みにくさから、食事をするたびにストレスを感じたり、人と食事をするのが難しくなったりもするでしょう。
社会生活に制限がかかり、精神的な不安や孤独感も感じやすくなります。

嚥下障害になった場合の注意点

嚥下障害の症状を自覚しているなら、専門医の指示に従い、次の事柄に注意して生活しましょう。

口に入れる量は少なく、よく噛んで食べる

食事をするときは、1度に口に含む量を少なくし、よく噛んで飲み込みましょう。
口の中で食べ物を細かくし、唾液としっかり攪拌させれば飲み込みやすくなります。
食事の時間もゆっくり取るよう心がけ、急いで食べなければならない状態は避けましょう。

適度な水分をとりながら飲み込む

食事中、喉につかえる感覚があれば、水分を含みながら飲み込みます。
また、食事中にしゃべったり笑ったりすると、口の中の水分量が減り、飲み込みにくくなります。
食事中の談笑はほどほどにし、食べることに集中しましょう。

食事中は背筋をまっすぐにする

飲み込んだ食べ物が喉から食道へ、食道から胃へと送られやすいように、食事中は姿勢にも気をつけましょう。
横になった姿勢で食事を摂ったり、飲み込むときに頭を傾けたりすると、食べ物が胃まで送られにくくなります。
食事のときは体を起こし、背筋を正して飲み込むようにしましょう。

歯磨きなどの口腔ケアに気を配る

口に入れた食べ物を飲み込みやすい状態にするには、しっかり噛むことも重要です。
そのため、歯を健康に保ち、噛む力が損なわれないようにしましょう。
また、嚥下障害があるときは、飲み込みにくさから、むせやすくなります。
むせることで口内の細菌が肺に侵入してしまい、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があるため、口腔衛生に気を使うのも大切です。

身近に嚥下障害の人がいる場合の注意点

嚥下障害を持つ人が身近にいる場合、食事の内容や環境に注意を払いましょう。
食事中も目を配り、必要に応じて介助するのも大切です。

飲み込みやすい食事を用意する

食事は、喉につかえない食べ物・飲み物を用意しましょう。
柔らかくて簡単に噛める料理や食材を使い、食材の切り方も工夫します。
一口大を小さくしたり、みじん切りにしたり、場合によっては食材をすり下ろして使います。
また、食べ物が熱すぎると喉を刺激し、冷たすぎると喉の筋肉を緊張させます。
どちらも、嚥下障害がある人にとって飲み込みにくさを強めてしまうので、食事の温度にも注意しましょう。

落ち着いて食事ができる環境を整える

一口ずつ、しっかり噛んで食事ができるよう、落ち着ける環境を整えるのも大切です。
食べるのを急かされたり、周りの様子が気になったりするような状況を避け、食事に集中できる環境を作ります。
ゆっくり食べられるよう、食事の時間に余裕を持たせましょう。

食事中に問題が起きないか目を配る

嚥下障害の人が食事をするときは、食事中に問題が起きないか注意を払い、必要に応じて食べ物を切ったり、量を調節したりなどの介助を行ないましょう。
また、食事中の姿勢が悪いと飲み込みにくくなるため、体調が悪い人も食事のときは上半身を起こして食事を摂らせます。

まとめ

嚥下障害とは、口腔周りや喉、食道などに何らかの異常があり、ものを飲み込みにくくなっている状態を指します。
誤嚥性肺炎のリスクや免疫低下だけでなく、食事そのものがストレスになる恐れもあります。
異常を感じたら医療機関を受診し、早めの対処が重要です。

嚥下障害の症状がある場合、ひと口の量は少なくしてよく噛むようにし、適度な水分もとりながら飲み込みましょう。
食事を用意する際も、飲み込みやすい献立を考え、食材を小さく切ったり、柔らかいものを使うなど工夫が必要です。

株式会社ミールイノベーションでは、東京・埼玉・千葉を中心に、給食委託や調理済み食材の提供を行なっています。
調理済み食材では、細かく刻んだものやミキサー加工したものを用意しているので、高齢者や寝たきりの方も飲み込みやすい料理を準備できます。

ミールイノベーションの給食委託についてはこちら
ミールイノベーションの調理済み食材についてはこちら

お問い合わせ
pagetop